「堕威君」
「ん〜」
「くじ」
「ん〜」
「…聞いてないやろ」
「ん〜」
「聞けっちゅーねん」
「あいてててて!な、な、何や心夜」
「くじ」
「くじ?」
「引いて」
「引くとどうなるん?」
「いいものが当たる…かも知れない」
「ふーん。…ま、ええわ、引くわ。…え〜と…H?え、コレは心夜が賞品って事?」
「ち、違っ!それは記号のHやで」
「俺はお前が景品で構わんで」
「だから違うって」
「顔赤いで?可愛ええなぁ?。ええやん、この際お前で。な?」
「″な?″じゃないって!」
「ええやーん…ん?何後ろ持ってんの?」
「え、いや」
「妖しいな〜ちょい見せてな」
「あ」
「ん〜と?H…『堕威君が俺に料理を作る』
 …って何やねん、それ」
「くじの内容」
「嫌や〜そんなん〜」
「スパゲッティーがいい」
「おい。
 …ってか他は何があるんやろ…。
 え〜…何何、A、『堕威君のおでこにキス』。
 …これがいい」
「それは大ハズレや」
「何でやねん!むっちゃ当りやん!
 これがいい!これ〜これ〜これして〜これ〜」
「駄々っ子」
「これ〜」
「…」
「これ〜」
「…」
「…わぁ」
「…わぁ、って何やねん…それ…」
「やってぇ〜滅多にこんな事ないやん!すげー幸せ」
「…」
「…顔、むっちゃ赤いで?」
「…うるさい」
「あはははは。…ん〜、仕方ないな、やっぱHでもええかな?
 何やっけ、スパゲッティー?」
「じゃあシーフードスパで」
「い、いや、それはあかん!」